期待
期待はモチベーションにつながり、目標に向かうエネルギーになります。
「私は、普通免許試験に合格すると思う」から、自動車学校に通い、勉強し、練習して免許を取得できます。
(「試験に合格したい」から練習するのだと考えることもできます。そのことを期待という面から考えるとき、「自分は試験にきっと合格するだろう」という期待が含まれているからこそ努力するので、その気持ちがゼロであれば、努力することはほぼ不可能と言えます。)
「私はAさんと仲良くなれると思う」ので、Aさんと話したり遊んだりする機会を探し、Aさんが自分と過ごして楽しいように考えるのです。
期待は、人の行動のために大切な気持ちであり要素です。
その上で、<自動的に膨らむ他者に対する期待に関する注意点>と思われることを記述します。
1
A「私は10キロもある荷物を、歩いて運んできた。【荷物を受け取るみんなは、自分の苦労をねぎらってくれるだろう】」
みんな「Aさん、ありがとう」
みんな(バスに乗ってくればよかったのに、大変だったね)(連絡してくれれば、車で迎えに行けたのに、重かっただろうな)(バス代がかかっても良いから、早く持ってくる方を優先してほしかったけど、バス代を気にしたのかな)
A(こんなに大変だったのに、一言だけ?みんな、もっと私をいたわるべきだ!)
A「歩いてきて、重かったよ」
みんな「ごめんね、お疲れさま」(誰も、歩いて運んでほしいとは頼んでいなかったのに…。早くしてほしいとはお願いしたけれど…)
2
B「私は、暑さに弱いです。だから、私がいる時は、クーラーを効かせてください」
みんな「わかった、気を付けておくね」
みんな(今日は、Cさんが風邪気味だから、クーラーは弱めにしよう)
B「クーラー弱いよね。強風にするね」
みんな「Cさんが風邪気味なんだ」
C「大丈夫だよ、少しなら」
みんな「本当?なら、中くらいにしようか。寒かったら消してね」
B(私は元から、暑さに弱いと伝えていたのに、私への配慮は後回しなんだ)
B「もう暑すぎるから、今日は帰る」
みんな(伝えておけば必ず配慮を受けられるという訳ではないのに…)